小林敏行

食から健康を提案する薬膳料理のプロ

小林敏行(こばやしとしゆき)

コラム

公開日:
2017-11-29

「食」からの健康への道しるべ  ⑤

寒さも一段と増してきました。
「冬」・・・この季節は寒邪(寒の邪気)と秋の続きである燥邪(乾燥の邪気)でしのぎ難い季節です。
 冬は体もエネルギー代謝が低下し、体の適応能力が減少し寒邪と燥邪により様々な影響を受けます。
その為、寒邪により気血の停滞が起こり、神経痛・関節痛・痺れ・肩こり等の症状が出たり、また燥邪により鼻・口の渇き、肺が傷つく、毛髪のかさつき、肌荒れに見舞われます。
また、この季節は「腎」の働きが弱くなる季節なので、足腰の痛み、むくみ、尿の異常が起こり、老化が促進されます。

寒い冬の定番料理と言ったら「鍋料理」ですね。鍋に入れる具材は、家庭によってさまざまですが、魚介類でしたら、寒ブリ・海老・マグロ・鮭・帆立・牡蠣などは身体を温めてくれたり、血流を良くしてくれたり、「腎」機能を助けてくれたりと冬には欠かせません。肉でしたら、鶏肉・豚肉等は、同じく身体を温めてくれ、気力を益し、髄を作り精力を補ってくれ、臓腑機能活動も増強させてくれます。野菜に至っても、白菜・春菊・葱・小松菜・ニラなどは消化機能の活動を増強してくれたり、気力・血流アップにつながったり、エノキダケは肥満とか高脂血症を抑えてくれます。さらに餅(焼餅)も、身体を温めてくれますからより温め効果が高まり鍋にはお勧めですね。海老・マグロは身体を温め、アンチエイジング効果もある食材です。冷えは老化を進める原因にもなります。えびの殻には栄養素が豊富に含まれるため、殻ごと煮る鍋料理は栄養素もしっかり摂れるのでおすすめです。さらに締めの「雑炊」に干しエビを加えてもいいですね。

間もなく「冬至」がやってきます。冬至は太陽の力が一番弱まった日でもあります。反対に「夏至」は太陽が一番強くなった日でもあります。「陰」と「陽」の関係です。冬至までは「陰」が強まりこの日を境に「夏至」までは徐々に陰が弱くなり「陽」の力が徐々に強くなってきます。

「冬至」には、南瓜やこんにゃくを食べる習慣がありますが、陰が極まった日に南瓜で血行を良くし胃腸を温め、こんにゃくで体内毒素を排出ことは大事なことですね。また、柚子には、血行を促進して冷え症を緩和したり、身体を温めて風邪予防したり、疲労回復・消化不良改善・咳止め・美肌等の効果が期待されるので、「柚子湯」に入る風習はいいことですね。

冬は、「腎」の機能が低下するといいましたが、「膀胱」にも関係致します。この二つの器官は、老化のプロセスに大変重要な関りがあります。腎系統が虚弱すると発育が悪くなり、身長が伸びなかったり知力も低下することもあります。  また、成人に至っては老化のスピードが速くなり、耳が聞こえにくくなったり、抜け毛や肌にしわやシミが増えてきます。老化を防止して美肌を維持するために、腎を養うことは大事なポイントです。
腎には、もう一つ大事な機能があります。それは、「氣」という「エネルギー」を納めていることです。この「氣」には、風邪が入らないようにガードしてくれたり、血液を通して栄養を全身に行き渡らせ、同時に体を温めたりしてくれます。
腎臓に良いものを食べ、この寒い冬を乗り切りましょう。

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