コラム

 公開日: 2011-10-18  最終更新日: 2014-06-03

虫太郎の伝言板 ⑩

虫の文化史(虫偏の虫)⑩
―人と虫が奏でる文化―

虫にかかわる言葉②
虫を題材にした使える言葉や格言を探してみましょう。

「蜂 起」

「蜂起」とは民衆が力を結集して、反乱を起こすことです。「武装蜂起」とか、ハチが起きる、と書きます。ハチに例えるところは、割と的確な表現です。

ハチは数が多いし、攻撃も半端ではない、そして何より痛い。
ただの暴動とは違って、蜂起には、それ相応の理由と大義があります。映画「戦場のピアニスト」は第二次大戦中の「ワルシャワ蜂起」が舞台でした。最近では「チベット蜂起の弾圧」が報道されました。

「農民蜂起」のことを、昔の日本では「百姓一揆」といいました。ちなみに一揆の「揆」(き)とは、「謀りごと」の意味です。

「謀りごと」よりも「蜂起」の方が、正当性が有りそうで、止むに止まれぬ感があります。



(被抑圧者の暴力)

「すがるおとめ」

「すがる」とは、アシナガバチの古い呼び名です。
「おとめ」は、今でも少女の意味です。
「すがるがるおとめ」は、ハチのようにウエストが細く、スタイルのいい少女のこと。
万葉集時代からの言葉ですが、綺麗で響きの良い言葉なので、今でも使われます。
今度使ってみるといいでしょう。
ただし、二十歳過ぎには使えませんよ。

「蓼(タデ)食う虫も好き好き」

辛いタデ科の植物でも、コガネ
ムシ類は好んで食べます。「人の好みも好き好き」という意味です。

ちなみに、谷崎潤一郎の「蓼食う虫」という小説があります。
複雑な男女の世界を描いた作品です。

確かに、「どうして―!?」、と思うような他人の「好み」はよく経験します。
詩人の 金子みすず なら、「みんな違って、みんないい」というところかも知れません。

つづく

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