コラム

 公開日: 2011-07-21  最終更新日: 2014-06-03

虫太郎の伝言版 ③

虫の文化史(虫偏の虫)③
―人と虫が奏でる文化―

「本の虫」(後編)

感染経路と分類

前号では、「本の虫」発見のいきさつと、種類によって様々な「書籍病」に感染するこを述べました。
今回は、「書籍病」の種類と症状をご紹介します。
その前に「書籍病」は、どこで、どのようにして感染するのでしょうか ?

「本の虫」は書店や図書館など、本が置かれている場所に潜伏します。活字を読むことで感染しますが、空気感染なのか視線を通して感染するのかは未だ不明です。

「本の虫」の大分類と代表的な症状ですが、学術的な大分類は二種類で、「読み虫類」と「書き虫類」に分かれます。



(書籍病感染地)

「読み虫類」

「読み虫類」に感染すると、文字や活字に激しい執着を持つようになります。代表的な虫は「ひたすら読み虫」です。 しかし、最近では亜種の「漫画読み虫」が増えていて、「ひたすら読み虫」の絶滅が危ぶまれています。

「読み虫類」は重症になると本がなければパニックになることもあります。悪化した場合は、「活字依存症」や「活字禁断症」、「書籍購入症候群」などの合併症を併発します。
完治不能になるだけでなく、書籍の過剰購入という経済的な困窮や、本の万引きといった犯罪の引き金にもなります。

「書き虫類」

「書き虫類」は、書くことに喜びを覚えるという、特異な症状を引き起こす「本の虫」の総称です。作家は、「小説書き虫」の感染者ですが、数少ない幸福者の例です。

「書き虫」は不幸な境遇の人が感染する場合が多く、書くことで自己実現を求めます。しかし、ほとんどの場合、世に認められず、人生の悲哀を味わうことになります。

「小説書き虫」の他には、「評論虫」が有名で、症状としては、「自分史症候群」、「自費出版症候群」、「ブログ症候群」、「応募症候群」などがあります。

まだまだ、様々な症状と、それによる現実の障害や後遺症がありますが、詳しく知りたい方は、「本の虫」という本を読むことです。
ただ、信じるか信じないか。それは読者次第です。

つづく

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