コラム

 公開日: 2016-09-19 

★142コーヒーマイスターの知っておきたい珈琲雑学9/19『東京珈琲四天王とは③』

今回は、いよいよ東京珈琲四天王の最後のお一人です!
既に、関口さん、田口さん、標さんとご紹介してきましたが、今回の近藤孝之さんは少々個性あふれた方です。
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『珈琲道場 侍』のオーナー近藤孝之さんです。全く別世界と思われる「喫茶店」と「道場・侍」、この発想はどこから来たのだろうか。
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「もともと実家が合気道の道場をやっていたのです。自分も大学のクラブ活動や養成所の指導に当たっていました。でもある時期家を出ることになって、それじゃぁ何か商売でもやりたいなと。それで、自分に身に付いているものは何かと振り返ってみると、自分には何もないと気づいたんです。何の技術もない。武道で得たものしかなかった。武道には、『礼・間合い・残心・くずし・呼吸・目付け』という六つの基本要素があるのですが、この武道を通して学んだ六つの教え、これだけは人よりちょっとは身に付いているかなと。それで、この要素を生かせる仕事はないかと思って」と近藤氏は話します。
自分が持っている「武道の教え・精神」を生かす仕事、それを求めた結果が喫茶店経営だったという。やはり、この発想は最高ですね。

■近藤さん曰く、「例えばラーメン屋に来る人は、お腹が空いてラーメンが食べたいから来る、という人がほとんどですよね。でも喫茶店は違う。コーヒーが飲みたいだけじゃない。疲れたからちょっと休みたいとか、ゆっくり考え事をしたいとか、いろんなお客様が来る。だから、お客様一人一人に合わせた対応が大切なのです。このお客様は疲れているからそっとしておいてあげようとか、そういうふうに心配りをすることが必要になってくる。そういう仕事なら自分のやってきたことが生かせるのではないかと思って」
喫茶店経営を新たな人生のスタートと決めると、それから仕事を辞め一年間をかけて喫茶店めぐりを行った。一日10件を目標に全国喫茶店をめぐりながら、自分がどんな店を持ちたいかを探っていったといいいます。
■一年間の喫茶店めぐりの末に見つけた、もう一つのこだわり
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「侍」で、店名や店内の鎧と同じぐらい話題になるのが、カウンターに並んだロッキングチェアーです。心地良い揺れは客の間で評判だが、そもそもなぜロッキングチェアーにしたのでしょうか。
「喫茶店めぐりをしていて気づいたんですが、どんなりっぱな店も椅子はたいてい同じなのですよね。それであるとき公園でブランコに座りながら一服して、どんな店がいいかと考えながら、あれ?揺れるって面白い、ブランコって良いんじゃないかって。そこからロッキンチェアーを思いついたわけです」
アイデアは決まったものの、実行するにはやはり勇気がいったといいます。
「当初、ロッキングチェアを採用しているお店はありませんでした。データも資料も全く無し。
喫茶店めぐりをしている時に、店のオーナーに何度か意見をきいてみましたが、『揺られながらコーヒーを飲んで美味しいと思います?』というような反応だった。
やはり素人の考えなのか・・・と諦めかけたんですが、思い切って採用することにしました」
ロッキングチェアーは場所をとるため席数も制約されるなど、デザイン上の問題もある。それでも、近藤氏は自分の良いと感じたものにこだわり続けたそうです。
■コンセプト、道具は揃ったそれでも一番大切なのはやはり人
ロッキングチェアコンセプトや内装が個性的な店は、たいていその評判だけで終始してしまうことが多いが、「侍」においては、コーヒーの味とサービスの良さにも定評があります。
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「ロッキングチェアや刀、そういうのは話題性としては面白いけど、それだけでお客様はよべない。そこで気づいたのが「動(どう)」に勝るものはないということ。動というのは、お店でいうなら動き、動きというのはスタッフ、つまりそこで働くスタッフにつきるということです。それが一年間喫茶店めぐりをしていて気づいたことでした」
武道の精神が根底にある喫茶店経営。だからこそ、サービスへのこだわりも徹底しています。
「喫茶店の場合、どんなにコーヒーが美味しくても人が駄目ならお客様に来てもらえません。そこで働くスタッフが、いろんな目的で来て下さったお客様、一人一人にあった対応をすることが大切」
「『眼力』といいますね。前回満足してお帰りになったお客様に、次に来たときも同じ応対で良いとは 限らない。その日の体調や様子、そういうものを瞬時で見抜けないと」
近藤氏は最後に・・・、「来店したお客様がお店を出たとき、ふと後ろを振り向いて、上を見上げて 『感じの良い店だったな・・・また来たいな』と、そう思っていただければ、そういう場所であり続ければ・・・幸せです」と。

いかがでしたか? 4名のコーヒーの神様を紹介しました。昭和の珈琲、カフェの礎を築いた方々ですね。失礼しました!これからも・・・・・・。
是非是非立ち寄ってみてください。
〒136-0071
東京都江東区亀戸6-57-22 渡辺ビル2F
TEL:03-3638-4003
営業時間 : 8:00 ~ 25:00
定休日 : 日曜日
JR亀戸駅 東口 徒歩1分
東武亀戸線亀戸駅 徒歩3分

ではまた

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池田修

鳥取県鳥取市布勢339―3 [地図]
TEL:090-2639-8881

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