コラム

 公開日: 2016-07-10 

★≪71≫コーヒーマイスターの知っておきたい珈琲雑学 7/10 『メリタ婦人の愛とは』

★ペーパーフィルターはメリタ夫人の愛から生まれました
ドリッパーといえば、メリタ、カリタ、コーノ、ハリオが代表的ですが、そのメリタのドリッパーにはこんな話があります!
今回は、このお話です。(皆さんは、メリタのドリッパーをご存知ですか?あのドリッパーの底の穴が小さな1つ穴のものです。
ちょっと淹れ方が難しいかもしれませんね。焦るとすぐ目づまりしてしまうので、ちょっと大変です)

珈琲雑学71

■メリタ夫人の想い
20世紀初頭のこと・・・、
「もっと手軽においしいコーヒーをいれて、最愛の夫に飲ませてあげたい。」
メリタ夫人はそう想いました・・・
メリタと言うと、コーヒー器具のメーカーを思い出されると思います。
そのコーヒー器具メーカー・メリタの歴史は、コーヒーの歴史でもあります。
夫を愛する夫人の想いから生まれた、ペーパードリップ方は今、あなたにおいしいコーヒーを淹れてくれます。
ペーパードリップは1908年、メリタ・ベンツ夫人により発案されました。
■ペーパードリップコーヒーの歴史
現在、コーヒーファンの間では当たり前の存在であるペーパードリップシステム(ろ紙でコーヒー粉をこしてコーヒーを抽出する方式)は、1908年、ドイツの一都市ドレスデンに住むメリタ・ベンツ夫人によって発明されました。
当時、家庭でのコーヒー抽出は布や金網によるもので、手間がかかる上に不衛生であったり、粉がカップに入ってしまったりと、「誰でも手軽においしいコーヒー」というわけにはいきませんでした。
「もっと手軽においしいコーヒーをいれて、最愛の夫に飲ませてあげたい。」
── 夫を想う深い愛情から、メリタ夫人は小さな穴をいくつか開けた真鍮製の容器
(後のフィルター)に1枚のろ紙とコーヒー粉をのせ、お湯を注ぐ方法を考え出しました。
この方法なら、コーヒー粉がカップに入ることもなく、ゴミ捨ても簡単。
しかも余計な雑味をろ紙が吸うので味もおいしくなったのです。
これが、世界で最初のペーパー・ドリップシステムの誕生です。

同じ年、このメリタ夫人のアイデアだけが資本の会社「M.Benz」が設立されました。
アパートの一室に設けられた事務所で、たった4名で生産を営業と行い、小さなストアなどでペーパードリップシステムを紹介していくうちに、評判は瞬く間にドイツ全土に拡がりました。
1912年には本格的な生産を始め、発注に生産が追いつかなくなったメリタは、現在の工場があるドイツ北西の待ち、ミンデンに移転します。
たった一人の女性がはじめたビジネスが、世界規模の会社へと成長をはじめたのです。

彼女の情熱は息子のホルスト・ベンツに引き継がれました。
もっと使いやすいシステムにならないかと改良に挑んだ彼は、現在のような円錐形で溝の付いたフィルターとペーパーを完成させ、1937年、ドイツで特許を取得します。
ホルスト・ベンツが最初に開発したフィルターの抽出口には8つの穴が開いていました。
8つ穴のフィルターでつくるコーヒーの味に満足しなかった彼は、フィルター内でのお湯の流れやコーヒー抽出メカニズムの研究を繰り返し行い、フィルターの形状はもちろん、傾斜角度から溝の数など丹念に検討を重ねて、1960年代に現在の1つ穴フィルターを生み出しました。
以来、ペーパードリップシステムの理想型としてメリタに引き継がれています。
いかがですか?
この愛!うらやましい限りですね!!  ではまた

珈琲雑学71!

この記事を書いたプロ

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池田修

鳥取県鳥取市布勢339―3 [地図]
TEL:090-2639-8881

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